日本シリーズ第4戦(4日、巨人4-8日本ハム、2勝2敗、東京ドーム)さあ、ウチ(ホーム)に帰ろう!! 日本ハムが8-4で快勝し、対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。前日3日の第3戦で4打数無安打、痛恨の一打に肩を落とした高橋信二内野手(31)が三回に先制の左前2点適時打を放つなど3安打3打点の活躍。見事なリベンジを果たした。これで、5日の第5戦(東京ドーム)の勝敗にかかわらず、札幌で第6戦(7日)を行うことが決まった。
だれもが声をからして絶叫していた。東京ドームの左翼席の一角を占めたわずかなハム党がG倒に酔いしれた。
五分に戻しただけではない。札幌行きのチケットを手にした。第5戦の勝敗にかかわらず、第6戦は札幌ドームだ。
「相手の本拠地、東京ドームで勝てたのは大きい。これで札幌に帰れます」。梨田監督がお立ち台で満面の笑みを浮かべると、左翼席の大声援はヒートアップした。
チケットを“発券”したのは、4番の高橋だった。同じ姓の巨人・高橋尚から三回に先制の2点適時打を放ち、五回は「事故みたいなもの」と謙遜(けんそん)した中押しの1号ソロ。先頭で迎えた八回は、ダメ押し点につながる右前打。3安打3打点と暴れた。
リベンジだ。前日3日の第3戦、1点を追う八回無死一、二塁から強攻策に出て最悪の二ゴロ併殺打。4打数無安打に封じ込まれ、試合後は選手宿舎の食事会場に姿を見せなかった。ルームサービスで食事を済ませた。
寝付けなかった。眠りについたのは朝方だった。「つくづく(気持ちの)切り替えが大事だと思った。あまり眠れなかったけど…精神的に強くなった」。2007年に巨人へ移籍した同期入団の小笠原の背番号『2』を継承した男が、眠れない夜を越えて、たった数時間で成長を遂げた。
相手ベンチには少年時代のあこがれだった人物がいる。原監督だ。岡山・津山市出身。「田舎だと巨人戦しかやらないから」と食い入るように見つめたテレビ画面の中に原辰徳がいた。
印象に残っているのは1992年、神宮でのヤクルト-巨人戦。本塁打で「バットをほうり投げたシーンは覚えている」。プロ野球選手の4番打者といえば原だった。
高橋の活躍に札幌も大興奮していた。前監督のトレイ・ヒルマン氏(現米大リーグ、ロイヤルズ監督)がプロデュースした札幌市内のレストラン&バー「ヒルマンズ ハウングアウト」では、50人以上のファンがチーム応援歌を大合唱。本拠地凱旋決定に沸いた。
「札幌に帰れるのが一番大きいが、短期決戦は一瞬。調子をこいていると一気に流れが変わる」と高橋。“つなぎ”に徹する4番打者が陰ながらチームを支えていく。




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