トヨタ自動車は4日、1日に閉幕した09年シーズンをもってF1世界選手権から撤退すると発表した。
トヨタの撤退は、同社の育成プログラムによって花を開かせた中嶋一貴(24)、小林可夢偉(23)の今後にも影を落とす。
入賞(8位以内)のないまま今季を終えた一貴はすでにウィリアムズ退団が発表され、最終戦のアブダビGP会場で「現存のチームに加え、(来季から参戦する)新チームと交渉している」と説明。トヨタも候補の1つであることを明かしていた。
トヨタの控え選手、可夢偉は負傷選手の代役で出場した同GPで6位入賞と気を吐いた。F1活動を統括するトヨタ・モータースポーツ有限会社(ドイツ・ケルン)のハウエット社長は「来季の正ドライバー昇格が濃厚」と持ち上げた矢先だった。
この日の会見に列席した山科忠チーム代表(58)=トヨタ自動車専務取締役=は、男泣きで言葉を失い、両選手の今後について「ここまで育てた2人。できれば、どこかのチームで乗せてあげたい」と声を絞り出した。来季は日本のチームだけでなく、将来性ある日本人ドライバーも消える危機に直面する。









