日本シリーズ第4戦(4日、巨人4-8日本ハム、2勝2敗、東京ドーム)気がつくと、いつも先頭打者が塁にいた。でも最後は踏ん張る。まさに粘投の見本市。八木が5回7安打1失点で“札幌行き”のキップをチームに運んだ。
「打たれても粘る自分の投球ができた。本当に“粘れた”の一言です」
5イニングすべてで、先頭打者の出塁を許した。奪三振は0。普通はKO降板のパターンだが、緩急をうまく使ってイニング最後の打者はすべて内野ゴロに仕留めた。失点は三回の1点だけ。3番小笠原、4番ラミレスとの計5度の対戦を“完封”して、毎回のように笑顔でベンチに戻った。
2006年に12勝を挙げ、新人王を獲得。同年の中日との日本シリーズ第2戦では6回2失点で勝ち投手になった。07年以降は左肩痛に苦しみ、昨年はわずか2試合の登板にとどまったが、今季は9勝を挙げるなど復活。この日も大舞台で躍動した。
満身創痍(そうい)のエースに刺激を受けた。1日の第2戦で、臀部などに不安を抱えるダルビッシュが力投し、勝利に導いた。その姿に胸を打たれたという。
「あれだけ体がきつい中で、すごいと思った。あいつの気持ちを無駄にしないように、強い気持ちでマウンドにあがりました」
2歳年下の右腕からパワーをもらった八木。初登板からの2戦2勝は球団史上初。ここにダルビッシュを超える“シリーズ男”が誕生した。









