日本シリーズ第5戦(5日、巨人3x-2日本ハム、巨人3勝2敗、東京ドーム)打球が二塁手田中の頭を越えた瞬間、右手を高々と突き上げた。八回一死三塁から40歳のベテラン大道が劇的な代打同点適時打。七回まで無得点だったチームを勇気づけ、阿部、亀井とともにお立ち台に上がった。
「打った瞬間、涙が出そうだった。プロ22年で一番緊張して、一番うれしかった」
死球を受けた李承ヨプ(イ・スンヨプ)の代走鈴木尚が二盗に成功し、けん制悪送球で三進していた。絶好のチャンスに代打の職人は左腕・林のフォークを頭に置きつつ、内角高め142キロの直球を詰まりながら右へ弾き返した。集中力を最大限に高めての打席。ロッカールームに戻るとへたりこみ、G党からのカーテンコールにも応えられないほどだった。
「天皇賞で8歳のカンパニーが勝ったでしょ。人間なら40歳。僕もまだまだ頑張りますよ」
1日のGIレース「天皇賞・秋」を制した8歳馬の雄姿に自身をダブらせ、おじさん健在をアピール。クライマックスシリーズ第2ステージ第2戦(決勝二塁打)に続く大仕事で、「左殺し」の存在感は増すばかりだ。









