無敵の巨人に食い下がる日本ハムは、「金はかけずに費用対効果を高める」経営方針でチームを強化し、最近4年間で3度の日本シリーズ出場はお見事というしかない。なぜ日本ハムは強いのか。一方、2軍で本塁打、打点の2冠王に輝いた中田翔内野手(20)はなぜ使われないのか。山田正雄GM(65)に聞いた。
今季の日本ハムは、金子誠内野手(34)が打率3割と復調し、高橋信二捕手(31)も4番に定着して初の3割を記録した。突然変異的な成長には秘密がある。
山田GM「昨年オフに巨人から二岡、ドラフト1位で捕手の大野(東洋大)を獲得できたのが大きい。彼ら自身の活躍だけでなく、同じショートの金子が奮起。捕手は鶴岡と2人でまかなえるようになったことによって、高橋が『4番・一塁手』で打撃に専念できた。狙っていたわけではないが、運良くうまく回った」
福良ヘッドコーチが今季から打撃担当を兼務するようになったのもプラスに作用したようだ。
山田GM「福良は一昨年まで2軍監督として糸井、小谷野を指導していた。彼らが今季、福良の打撃指導で1軍の主力としてレベルアップした」
一方、鳴り物入りで入団した2年目の中田は、2軍で本塁打、打点の2冠王に輝きながら、1軍では出場わずか22試合。今シリーズも第5戦までに2度代打で出場したが2三振。
山田GM「確かに、他球団ならレギュラーの力があるかもしれない。私が中田の立場だったら、『どうしてもっと1軍で使ってもらえないのか、自分より数字の低い選手がチャンスをもらっているじゃないか』と思うかも。しかし、本人にも言って聞かせているが、このチームには『個人成績さえ残せば文句はないだろう』という考えの選手はいらない。チームを引っ張る存在となる前に、焦らずにまだ勉強してほしいことがある」
日本ハムは中田に明確なリーダー像も伝えている。
山田GM「清原の服装やスタイルにあこがれるのもいいが、稲葉のような選手を見習ってほしい。グラウンドでは全力疾走、練習は若手が驚く量をこなす。あれが勝てるチームのリーダー。中田は『他の選手もやっているのに、なぜ自分が寝坊・遅刻をしたときに限って大きく扱われるのか』と思っているかもしれないが、近い将来の主軸と見込んでいるからこそ、遅刻など絶対にしてほしくない」
厳しい競争、ぶれないチーム方針。中田が大成するには願ってもない球団といえるかも。腐るな!(宮脇広久)




![[写真]リーダーの器と見込むからこそ、山田GMは中田に厳しいクリックで拡大](http://c2i.msn.co.jp/Sports/images/article/091107/550a5415-9ded-416e-9c0e-29a72c865aad.jpg)





