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『マレーシアGP注目会見』審査委員会への嘘を謝罪するL.ハミルトン

 開幕戦オーストラリアGPで4位でフィニッシュしながら、レース終了後に審査委員会が3位フィニッシュのヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)に対して「セーフティカーラン中にルイス・ハミルトン(マクラーレン)をオーバーテイクした」としてレース結果に25秒加算のペナルティを科したために、繰り上がり3位となったハミルトン。しかし、その後、審査委員会に虚偽の報告をしたとして、ハミルトンはマレーシアGP前日に審査委員会から「オーストラリアGP失格」の決定を受ける。ことの重大さに気づいたマクラーレンはその翌日、ハミルトンとともに審査委員会に出席していたスポーティングディレクターのデイブ・ライアンに停職処分を下した。このハミルトンの会見はその日の午後、4月3日(金)にFIA(国際自動車連盟)の公式会見室で単独で行なわれた異例の会見である。

ハミルトン「メルボルンでは、僕はすばらしいレースをした。でも、僕は表彰台にあと一歩及ばなかったから、レースをフィニッシュした後、車検室で体重を測定すると、すぐにガレージの裏にあるテレビ取材を受けることになったんだ。そして、僕はそこでレースの終盤に何が起こったのかを正直に述べたんだ。その後すぐに、僕はスポーティングディレクターのデイブ・ライアンとともに、レース審査委員会に呼ばれたんだ。

 審査委員会室に入る前に、僕はデイブに『情報をできるだけ伝えないように』と諭されたんだ。そして、その後の審査委員会であのような言動を行なったんだ。僕は、心から審査委員会に謝罪したいと思っている。なぜなら、彼らの時間を浪費しただけでなく、結果的に彼らを侮辱するような行動を行なったからです。本当に残念でならない。それはデイブに対しても同じです。彼は長年チームのよきメンバーだったんだから……。

 審査委員会室に入ったとき、僕には何も意図はなかったんだ。僕はただ、レースの終盤に起きたことを審査委員会で話したかったんだ。でも、僕は間違いを犯してしまったんだ。だから、僕はこれまで応援してくれた大勢のファンに謝りたいんだ。そして、僕は嘘つきなんかじゃないということをわかってもらいたいんだ。僕はチームプレーをしただけなんだ。

 昨日のFIAの合同記者会見で謝りたかったけど、事情が許さなかったんだ。でも、ようやく僕のチームはとんでもない過ちを犯したことを認めたので、今こうして謝罪しているんだ。だから、ここにいるみんなにも謝りたいと思っているし、二度とこんな過ちを繰り返さないと約束したいんだ」

--あなた自身についてはいかがですか。あなたが犯したことについて、あなた自身に不安はありませんか。

ハミルトン「ないよ。だから、今こうして、ここにいられるんだ。もちろん、ここにこうしていることは、簡単なことではないよ。『彼らの方が悪い』って言っておいて、本当は自分が悪いことをしていたんだから。でも、さっきも言ったように、僕は惑わされたんだ。人は時として、惑わされやすい生き物でもあるんだよ」

--ここで確認したいんですが、あなたは審査委員会に入る前にデイブ・ライアンと何か話し合いを行なったんですね。

ハミルトン「ああ、ヤルノが来るまで、時間がかなりあったからね。ただ、僕はチームの一員として、役割を遂行しただけなんだ。でも、あんなに不快な気分になったことは今までなかったよ」

--あなたとデイブ・ライアンのほかに、マクラーレンで今回の虚偽の工作に関わった人はいますか?

ハミルトン「いないよ。僕とデイブの2人だけさ」

--あなたはサーキットの上ではつねに間違いは犯してきませんでした。そして、レース直後のラジオのインタビューにも正直に答えました。だったら、なぜ、その後にチーム(デイブ・ライアン)が行なおうとしていることに疑問を持たなかったのですか。

ハミルトン「とにかく気が動転していて、冷静に物事を考える時間がなかったんだと思う」

--ヤルノには謝罪をしましたか。また、デイブをクビにしろと圧力をかけたのは、あなたですか。

ハミルトン「まず2つめの質問から言うと、僕はクビにしろなんてことは言っていない。デイブは長年チームに貢献してきたし、チームに欠かせない人物だからね。ヤルノとはまだ話す機会がないんだ。でも、さっきドライバーズミーティングに入る前に会ったとき、『ごめん』と謝ったよ。でも……」

--今回の事件はあなたにとって、どれほど重大なものだったのでしょうか。そして最悪の場合、複数の人間が関わった今回の件に対して、FIAがマクラーレンに対して、なんらかの罰則を与えるのではないかという不安はありませんか。

ハミルトン「間違いなく、これまでの僕の人生で最悪の事件だよ。だから、ここに出席しているんだ。僕はひとりの人間としてね。FIAが今後どのような処分を下すのかは僕にはわからない。でも、きっと適切な対応をすると信じている。そして、僕には週末、レースを戦うという重要な任務が待っている。だから、これからはそれに集中したい。もうここで立ち止まっているわけにはいかないんだ。僕は前進しなくちゃいけないし、今回の件を教訓として、成長しなければならないんだからね」

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