F1に参戦して初めて予選でフロントローを独占したトヨタ。日曜日の決勝レースでは、参戦8年目にして、初優勝の期待がかかった。しかし、結果はヤルノ・トゥルーリが3位、ティモ・グロックが7位に終わる。今シーズン3回目、通算11回目の表彰台を獲得したトヨタだが、レース後のスタッフには悲願の初優勝を逃した悔しさがにじみ出ていた。そんな中で行なわれた新居章年テクニカルコーディネーション担当ディレクターの会見の模様をお届けしよう。
新居章年DTC「優勝するチャンスが十分あったレースだっただけに、うまくレースを進めることができずに3位に終わったことは、本当に残念です」
--敗因は?
新居章年DTC「1回目のピットストップ時のタイヤ選択です。いろんな要因が絡んでいたと思いますが、周りと違ったタイヤを選択して負けたわけですから、あれが一番の敗因だと思っています」
--ミディアムタイヤを選択した根拠は?
新居章年DTC「1回目のピットストップの後は我々は少し長めの周回数になるので、そこは安定性をとってミディアムにしようと。そして、スーパーソフト(SS)タイヤはレース後半の短いスティントで使おうという計画でした」
--確かにミディアムの方が安定していますが、使い始めのグリップ力ではスーパーソフトの方が速い。その差はどれくらいあると考えていましたか。
新居章年DTC「だいたい1秒。でも、実際にはもう少し大きかった」
--ピットストップの回数は予定していたとおりでしたか。
新居章年DTC「フレキシブルに考えていました」
--グロックの2回目は早めだったようですが。
新居章年DTC「タイヤからバイブレーションが発生しているので、早めに入れました」
--ピットストップ回数はフレキシブルだとおっしゃいましたが、タイヤの選択はいかがでしたか。
新居章年DTC「3回ストップだったらスーパーソフト-スーパーソフト-スーパーソフト-ミディアムだったと思いますが、2回のときは難しい判断を迫られたと思います。ただ、最初にミディアムタイヤを履いてスタートしたドライバーのペースが決して速くなかったことを考えれば、違った選択をとってもよかった。そのへんは今後の反省材料になったと思います」
--最初に「優勝するチャンスがあった」とおっしゃっていましたが、どうしていれば、優勝できたと思いますか。
新居章年DTC「ティモは3ストップにして、ニコ(・ロズベルグ)の前でコースに復帰させていれば、チャンスがあったと思います。またヤルノは2回のままでよかったと思いますが、タイヤをスーパーソフトにしていれば、最初の数周のラップタイムはもう少し速かったと思いますから、バトンの前をキープできたと思います」
--ミディアムを選択したのは、最終的にいつですか。
新居章年DTC「第1スティントの様子を見てからです。タイム的には落ちていませんでしたが、ドライバーとの交信で『リアが少しドロップオフしている』ことを確認して決めました」
--2人のドライバーともですか。
新居章年DTC「ヤルノのほうです」
--レース後のミーティングはどんな様子でしたか。
新居章年DTC「レースが終了してから今(1時間半後)まで、ずっとタイヤ選択について討論していました。結果的には少し頭が固かったと言われても仕方ありません」
--勝つチャンスはまだありますか。
新居章年DTC「スタートでKERS勢の勢いを抑えることができれば、バルセロナも行けます。トルコも悪くないし、シルバーストンは結構いけると思っています」
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『バーレーンGP注目会見』F1初優勝のチャンスを逃したトヨタ
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