ヨーロッパラウンドに入ってから不振が続いていたトヨタ。そんな中、日本GPを目前に控えたシンガポールGPで、ティモ・グロックが2位表彰台を獲得。トヨタの表彰台は第4戦バーレーンGP以来、今シーズン4回目。グロックの2位表彰台は昨年のハンガリーGP以来の最高位タイとなった。表彰式直後に行なわれた新居章年テクニカルコーディネーション担当ディレクターの会見の模様をお伝えする。
--今の心境は?
新居章年テクニカルコーディネーション担当ディレクター(以下、新居)「うれしい!! この前の『表彰台』がバーレーンで、そのあと、ヨーロッパ(ラウンド)では、なかなか思うような走りができていなかったので、今日は素直に喜びたいですね」
--何が2位表彰台獲得につながったのでしょう?
新居「いろんなことはありましたけど、すべての要素が我々にうまい方向に動いてくれたかな、と。例えば、まずスタート直後に、ティモがコース上でアロンソをターン8の入り口で抜いてことが大きかった。そのあと、ウーェバーがポジションを下げてくれて4位になった。それがあったから、その後のニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ)とセバスチャン・ベッテル(レッドブル)のペナルティが活きてきたんだと思います」
--レース中はいかがだったですか。
新居「実は、ピットは忙しかったんです。30℃以上という暑いコンディションだったので、ほかのチームでも見られたように、我々もブレーキに問題を抱えて走っていました。だから、ブレーキの温度、あと油温やタイヤの温度などをテレメトリーでチェックしながら、1周ごとにレースエンジニアからティモに、『もう少し控えろ』、『よし、今だ。プッシュしろ』と、頻繁に交信をやっていました。ティモもそれにしっかりと応えてくれて、プッシュするところはプッシュしてくれたし、タイヤを痛めたくなかったので、タイヤの温度が上がりすぎないように抑えて走ってくれました」
--レース中に、クルマから何が落ちたようですが……。
新居「ティモのリアウィングのセンターに装着していたウイングレットです。結果的に、影響はほとんどありませんでした。ダウンフォースは減ってしまいましたけどね」
--なぜ、落下したのでしょう?
新居「ハンガリーのときにも似たようなウイングレットを装着しましたが、今回のものはそれからデザインを少し変えていて、実際に走るのは今回が初めてだったのが影響していたのかもしれません」
--グロックの1回目のピット作業が少しもたついていたように見えましたが……。
新居「左フロントホイールのナットが外れなくて、手間取りました。でも、その失った時間をピットからの指示とティモの的確なドライビングで取り戻してくれました。ですから、今日の2位はチーム全員で獲得したものだと思います」
--トゥルーリは今日も体調がよくなかったようですが……。
新居「よく走ってくれたと思います。木曜からずっと、喉の炎症で熱が出ていて、今日は39℃ぐらいあったと聞いています」
--次は鈴鹿です。
新居「今回のシンガポールGPには多くの鈴鹿スペシャルが前倒しで投入されていて、すでに実走でそれらの確認作業は終わっただけでなく、2位という結果も得ることができました。シンガポールと鈴鹿は異なるダウンフォースレベルなので、完全な鈴鹿用のエアロダイナミクスパッケージはまだ投入していません。ですから、鈴鹿の方がクルマの戦闘能力としては高いと信じています」
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『シンガポールGP注目会見』10戦ぶりの表彰台を獲得したトヨタ
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