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『ブラジルGP注目会見』衝撃のF1デビューを飾った小林可夢偉

 ティモ・グロック(トヨタ)の欠場により、ブラジルGPへの出場が決まった小林可夢偉。同じ路面コンディションが一度として繰り返されることがなかった難しい状況の中で、初めてのレースを迎えた可夢偉。しかし、そのデビューレースで可夢偉はチャンピオンを賭けて戦っていたジェンソン・バトン(ブラウンGP)と壮絶なバトルを展開しただけでなく、数々のオーバーテイクを披露。グランプリ界に衝撃のデビューを果たした。今回はその可夢偉のレース後の会見をお伝えする。

--お疲れ様でした。71周のレースを終えた今の感想を聞かせてください。

可夢偉「長かったです。さすがに71周は」

--ずいぶん、テレビに映っていましたね。外人プレスの間では、『危ないヤツだ』っていう声もありましたが……。

可夢偉「そうですか。結構、まじめに走っていたんですけど。GP2はもっとひどいですよ。でも、個人的には楽しんでレースできました。残念なのは、ペースがあまり上がらなくて、ポイントが獲れなかったこと。今後はプライム(ミディアム)とオプション(スーパーソフト)のタイヤの使い方を勉強して、レース中にタイムが落ちないようにしたいですね。でも、デビューレースとしては収穫のあるレースができたと思います」

--そうすると、課題はタイヤの使い方?

可夢偉「そうですね。オプションはそんなに悪くなかったと思っています。途中までタイムが上がらなかったのは、フィジケラ(フェラーリ)につかまっていたためで、彼を抜いてからは気持ちよくペースアップできました。問題は単独走行となった第2スティント。2セット目のプライムで走ったあそこでペースアップできなかったために入賞することができませんでした」

--オープニングラップでポジションが上がって、入賞圏内に入ったときはどういう気分でしたか。

可夢偉「確かに、ポイント獲得も夢ではないと思いましたが、10周ぐらいしてから自分のペースがあまりよくないことがわかって……。これから、データを見て、何が問題だったのかを調べたいと思います」

--ジェンソン・バトン(ブラウンGP)とのバトルをしていたときは、どんなことを考えていましたか。

可夢偉「まだ50周以上残っていたんで、『これから、どうやってしのごうか』と。向こうの方が重いはずなのに、ペースが速いから、さすがチャンピオンは違うな、と」(※編注/実際にはバトンはグリッドに着く前に3周走行していたため、可夢偉よりも軽い状態で走っていた)

--23周目に1コーナーでインを差された後、抜き返しましたが……。

可夢偉「あれ(バトンのオーバーテイク)は、無理やろという感じて見ていました(笑)。次の周にまた仕掛けてきたので、また行っちゃうかなと思っていたんですけど、今度はきちんとブレーキングしていましたね。相手がうまかったというより、自分のペースが遅すぎでした」

--バトンが無線で「コイツ、ブレーキングでラインを変えすぎだから、チャーリー(・ホワイティング/レースディレクター)に文句言え」って怒っていましたが……。

可夢偉「そうですか。別にラインは変えていませんよ」

--その後、1回目のピットストップを終えてコースに復帰したとき、中嶋一貴(ウイリアムズ)選手と接触がありましたが……。

可夢偉「とりあえず、一貴君に『ごめんなさい』です。あの瞬間は、『やってもうたーっ!!』。あのあと、2、3周は正直、動揺していました。一貴のところには、後で謝りに行きます。ただ、自分でも状況がよくわかっていないんです。コースインして一貴君が後ろに迫ってきて、『ヤバイ』と思ったときには、もうミラーから一貴君が消えていて……。そうしたら、次の瞬間、真横を彼のマシンが飛んでいって……。全然衝撃がなかったので、気がつかなかったんですけど、たぶん自分に当たったんだなと思いました。本当に悪いことをしたと思っています」

--2回目のピットストップで、少し時間がかかっていましたが……。

可夢偉「なんでなのか、自分でもわかりません。なかなかロリポップが上がらなくて、遅いなと思っていました」(※編注/停止位置より50cm手前で可夢偉がクルマをストップしたため、給油リグが届かず、スペアリグに交換したため約6秒ロスした)

--最後にフィジケラをオーバーテイクしましたね。左回りで体力的にはきついと言われるインテルラゴスですが、スタミナ面では問題はありませんでしたか。

可夢偉「まあ、きつかったですけど、特にというわけではありませんでした。だから、もう少し早くオプションにタイヤを変えていれば、もう少しいいレースができていたかもしれません」

--こんなに楽しいレースをすると、次もまた走りたくなりませんか。

可夢偉「そうですね。チャンスをまたいただければ、ぜひ走りたいです」

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