前戦ブラジルGPに続いて最終戦アブダビGPでも、ティモ・グロック(トヨタ)の代役としてレースに出場した小林可夢偉。真価が問われる2戦目で、見事6位入賞を果たした。2戦目での初入賞は日本人ドライバーとして、87年の中嶋悟、08年の中嶋一貴以来、3人目。レース直後の可夢偉の会見をお伝えする。
--まず、今の率直な感想を。
可夢偉「今週末はポイントを獲得することを目標にしていたので、ポイントが獲れて、本当によかった。昨日の予選ではQ3に進出することができませんでしたが、今週末はずっとレースペースを向上させることに精力を傾けていて、レースではそれなりに戦えるとは思っていたんですけど、燃料をたくさん積んだ状態でソフトタイヤをつけて走ったことがなかったので、後半は少し心配でした。でも、最後にペースが戻ってきて、なんとか入賞することができました。今はチャンスをくれたチームと、いいクルマを用意してくれたスタッフに感謝したいです」
--スタートでライッコネンを抜きましたね。
可夢偉「スタートはよかったですね。1コーナーではブエミも差せそうだったんですけど、ちょっとリスクが高すぎると判断して、ライッコネンを確実に抜くことだけにしました」
--今回もバトンとバトルしましたね。
可夢偉「あれは向こうがピットアウトしたばかりで、タイヤが冷えていたから普通に抜いただけ。バトルとは言えませんね」
--その後は、どんなことを考えてレースしていましたか。
可夢偉「僕は1ストップで、ほかの上位勢はみんな2ストップ作戦。つまり、見えない敵と戦っていたので、無線でエンジニアとペースを確認しながら走行していました。特にピットストップ後はソフトタイヤでのロングランとなったので、タイヤをいたわる必要があったからです」
--レース後半はどうでしたか。
可夢偉「最後の10周はタイヤのグリップ力が落ちてきて本当にきつかった。後ろからヤルノ(・トゥルーリ)が迫ってきているのがわかったので、早く終わってくれっていう感じでした。残り5周ぐらいからは、『もうここからは行かない』と思って飛ばしました」
--今日のレースでポイントを獲得できた最大の要因はなんですか。
可夢偉「スタートでライッコネンの前に出られたこと。そして、その後ライッコネンを引き離すことができて、予想よりもコバライネンが速くなかったことですね。それとペースをきちんと保つことができたこと。ただ、ソフトに履き替えた直後にアロンソにオーバーテイクされた直後に、一瞬ペースが落ちてしまいました。あれで4、5秒ロスしたので、あれがなければ、ハイドフェルドの前には行けてたと思います」
--1ストップ作戦はいつ決めたのですか。
可夢偉「予選後のミーティングで、自分から1ストップにしてくださいと言いました。もしQ3に進出していたら2ストップでもよかったんですが、12番手になって、周りにKERS(運動エネルギー回生システム)のクルマがいたので、彼らをかわすためには絶対に1ストップの方がいいし、自分のリズムとフィーリングからも、そっちの方がいいと感じていたからです。今は言ったことを実現できたのでよかった」
--6位という結果については?
可夢偉「ポイントを目標にしていましたが、6位は自分でもビックリ。第1スティントの後半はエンジニアから『ポディウムも行けるぞ』と言われて、さすがにそれは無理だろって、思いました(笑)」
--これで来年も走りたくなった?
可夢偉「走りたいんですけど、今は2年ぶりに休みたいです」
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モータースポーツ コラム

『アブダビGP注目会見』2戦目で堂々の6位入賞を果たした小林可夢偉
「自分でもビックリ」の6位入賞を達成した小林可夢偉。来季のF1シート獲得に向けて期待が高まる(C)Toyota Motorsport GmbH.
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