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ベテランJ.ケリー、苦難を乗り越え復活の兆し!

 ルイジアナ州のTPCルイジアナで開催された米男子ツアーのチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズでおよそ7年ぶりに優勝を飾ったジェリー・ケリー(米)が復活の狼煙を上げた。

 ケリーと言えばツアー20年目の大ベテラン。2002年にはソニー・オープン・イン・ハワイとアドビル・ウェスタン・オープンを制し、賞金ランキング6位に食い込んだ実力者だが、そこからはスランプに陥り低迷が続いていた。

 そんな42歳の男が復調のきっかけをつかんだのは、今年2月に開催されたマヤコバ・ゴルフ・クラシック at リビエラ・マヤ-カンクンだった。初日は「70」と静かな立ち上がりだったものの、3日目にシーズンベストの「66」の猛攻でリーダーボードを駆け上がると、強風が吹いて難しくなった最終日も「68」にスコアをまとめ、リッチ・ビーム(米)、デビッド・トムズ(米)らかつての強豪とともに6位タイに食い込んだ。

 さらにその2週後のプエルトリコ・オープンでも9位タイフィニッシュ。「以前の調子が戻ってきた」と安堵の表情を浮かべていた。たしかにWGCのビッグイベントCA選手権と同週開催でトッププレーヤーたちは欠場していたかもしれない。だが、たとえどんなにフィールドが手薄な大会であっても久々に上位争いを繰り広げたことで、ケリーは勝負勘と闘争心を取り戻したのだ。プロとしてはそれが最も大事なことだった。

 そして自信を取り戻して臨んだチューリッヒ・クラシック。手に汗握る激闘の末、念願の白星を飾り「本当に長かったよ。時々もう勝てないんじゃないかと考えることもあった」と苦しかった日々を振り返った。「ガチガチだった」という最終18番のウイニングパットを見事にカップインさせ「長年選手をやっていると深呼吸がうまくなるね」とおどけて周囲を笑わせた。

 しかし、ケリーのこれまでの道のりは平たんなものではなかった。大学卒業後の1989年にプロ転向したものの、なかなか結果を残せず下部ツアーを転戦。PGAツアーに昇格したのは7年後、そこから初勝利までさらに6年を要し、今回のツアー3勝目までは再び7年かかった。そんな苦労人のケリー。これまで様々な状況で培ってきた経験が、チューリッヒ・クラシックでの勝利を引き寄せた。

 現在の米男子ツアーは、タイガー・ウッズ(米)、フィル・ミケルソン(米)らを中心に回っているが、ビジェイ・シン(フィジー)を筆頭に、ケニー・ペリー(米)、レティーフ・グーセン(南ア)、今回優勝したケリーら、アラフォー世代も力を取り戻している。さらにローリー・マッキルロイ(北アイルランド)、ダニー・リー(ニュージーランド)、石川遼らニュージェネレーションがこの争いに加われば、同ツアーはさらに盛り上がりを見せることは違いない。

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