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毒舌男がカムバック R.サバティーニ、約2年ぶりV!

 伝統の一戦、HPバイロン・ネルソン選手権でローリー・サバティーニ(南ア)がおよそ2年ぶりの復活優勝を飾った。

 2日目に「64」をマークし、トーナメントをリードしたサバティーニは「いいスタートを切らなければいけないことは分かっていた」と語ったように前半を3バーディ、1ボギーの2アンダーとスコア伸ばす。後半に入っても好調なショットを武器にさらに加速し、3連続を含む5バーディを奪取。16番でイーグルを奪い通算17アンダーとしたブライアン・デービス(英)に3打差をつけ、最終18番を迎えた。

 逆転優勝を狙うデービスがあっけなくパーに終わると、サバティーニはボギーを叩いたものの、2打差でなんとか逃げ切り勝ち。「18番のグリーン上で空を見上げた時、バイロン(ネルソン)がそこに座っているような感じがした。この大会は本当に特別だ。素晴らしい大会だよ」と2006年に94歳で死去したネルソン氏の冠大会を制し、感傷に浸った。

 プレー自体は決して派手な方ではないサバティーニ。それでも4日間着実に60台のスコアを並べ通算19アンダーまでスコアを伸ばし、およそ2年ぶりにつかんだツアー5勝目。「家が会場から近いこともあって、非常にリラックスして大会に臨めた。子供たちと遊ぶことを考えながらゴルフをしていたよ」とプレッシャーに押し潰されず、平常心でプレーを続けられたことを勝因に挙げた。

 今季は今大会までにトップ10入り3回を数えるサバティーニだが、5月に入ってからは体調を崩し2試合連続予選落ちを喫している。「体調が良くないのに無理して試合に出たけれど、その判断は間違っていた」と反省し、先週は自宅でゆっくり静養。今大会には体調万全で挑み、居を構える地元・テキサスで最高の結果を残した。

 プロゴルファーは比較的、他選手に対して己の心情を隠すことが多いが、サバティーニはその逆に“ビッグマウス”でメディアの話題をさらっている。過去には「今ならタイガー(ウッズ/米)を簡単に倒せる」と発言したり、フィル・ミケルソン(米)と舌戦を繰り広げたこともある毒舌男として有名だが、本当はただ自分の本音を素直に語るだけの気の良い男なのだ。

 今大会では、妻エイミーさんが乳ガンに冒され、直前で出場をキャンセルしたミケルソン夫妻を応援するため、キャップに乳がん撲滅のピンクリボンを付けて登場したり、ピンクのウェアを着て最終日に挑んだ。そんな姿は普段から悪役にされているサバティーニとは180度違うイメージだった。

 今大会で優勝賞金117万ドル(約1億1,000万円)を加算し、生涯獲得賞金額が2,000万ドル(約19億円)を突破。世界ランキングも前週までの43位から一気に27位まで浮上した。かつて「世界ランキングのトップに上り詰める」と宣言したサバティーニ。どでかい夢をどこまで実現できるのか? 今後も目を離せない。

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