メリーランド州コングレッショナルCCを舞台に行われた米男子ツアーのAT&Tナショナル。優勝を飾ったのは、大会ホストを務める世界ランキングNo.1のタイガー・ウッズ(米)だった。
2週後に今季メジャー第3戦の全英オープンを控え、タイガーにとって大事な前哨戦となった今大会。初日に「64」の猛攻で2位タイ発進を切ると、2日目にはポールポジションの単独トップへ浮上。3日目こそ「70」と伸び悩み、次世代のスター候補アンソニー・キム(米)に並びかけられたが、最終日は王者らしい貫禄のゴルフを披露した。
パッティングに苦しみスコアを崩したキムに対し、タイガーは2011年に全米オープンが開催される難コースでスコアを2つ伸ばし、通算12アンダーで終盤に差し掛かった。一方後続では、伏兵ハンター・マハン(米)が8アンダー62の猛チャージでタイガーと並ぶ通算12アンダーとし、先にホールアウト。「ハンター(マハン)が素晴らしいスコアでボクとAK(キム)にプレッシャーを与えてきた」と重圧がかかる場面でも、これまでいくつものプレッシャーを跳ね除けてきた男は落ち着いていた。16番で渾身のバーディを奪い一歩抜け出すと、上がり2ホールをパーに収めてガッツポーズ。今季3勝目、通算68勝目を飛びきりの笑顔で喜んだ。
「今日は我慢のゴルフを続けて、勝負どころでバーディを獲れたことが勝因だった。前半は6、7番でスコアを伸ばしたけれど、8番ではパットを読み違えたし、9番もバーディを獲れなかったから苦しかったよ」とタイガー。マハンの追い上げにも動揺せず、普段通りのプレーを貫いたことが白星につながった。
それにしても今大会はタイガーの強さが際立った。スコア的には2位に1打差だったものの、最終日最終組でともに回ったキムをまったく寄せ付けず、2日目からの首位を守り切ってトップチェッカー。大会後に発表された世界ランキングでは213週連続でトップを堅守し、通算555度目の王座となった。
現在は同ランク2位のフィル・ミケルソン(米)がエイミー夫人のガン治療のためツアーを離脱しており、今季好調だった同3位のポール・ケイシー(英)もここ2試合連続予選落ちと失速。セルヒオ・ガルシア(スペイン)、ビジェイ・シン(フィジー)、パドレイ・ハリントン(アイルランド)、カミロ・ビジェガス(コロンビア)ら同ランク上位陣はここまでまったく結果を残せていない。
さらに世代交代が期待された若手No.1のキムも直接対決で完敗した今、タイガーの王座は今後何年も続くことになるだろう。それでもいつの日か、ローリー・マッキルロイ(北アイルランド)やダニー・リー(ニュージーランド)、石川遼などのニュージェネレーションがタイガーを打ち負かす日が来るのだろうか? ゴルフ界が盛り上がるためにも、その日が遠い未来でないことを期待したい。
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タイガー、今季3勝目で通算555度目の世界ランク首位!
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