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ゴルフ コラム

今回もメジャー制覇ならず 最終ホールに泣いたP.クリーマー

“ピンクパンサー”の愛称で親しまれるポーラ・クリーマー(米)が再び栄冠を逃した。

 日本国内で宮里藍の2週連続Vが期待された今年の全英リコー女子オープン。上位のスコアが伸び悩む中で、最終日に安定したゴルフを披露し一躍優勝争いに加わったのが世界ランキング5位のクリーマーだった。

 2005年にデビューして以来、すでに通算8勝。18歳9か月で当時の最年少優勝記録を塗り替えるなど、若手ゴルファーを代表する選手に成長している。だが、これまでメジャータイトルには縁がなく、悔し涙を呑まされ続けてきた。

「前にもこのコースでプレーしたことがあるから楽しみにしています。その時は本当にいい感じで回れました。(負傷している)親指も1週間オフにしたから戦う準備はできています」と並々ならぬ覚悟で今大会に挑んだが、気合は空回り。予選ラウンドで2日間とも「74」と不発し、通算4オーバー17位タイと出遅れた。それでもムービングデーの3日目に2アンダー70を叩きだすと、首位と6打差ながら優勝を狙える位置まで浮上した。

 最終日は諸見里しのぶとともに最終組の3つ前からスタート。出だしの1番でボギーを叩いたものの、直後の2番でバーディを取り返すと、7番パー5でもバーディを奪い、10番までに3つスコアを落としたカトリオーナ・マシュー(スコットランド)に迫る勢いだった。さらに後半に入って集中力を増したクリーマーは、難しいとされているバックナインの前半をスコアカード通りのプレーで切り抜けると、15、16番でバーディを連取し、通算1アンダーで単独2位につけていた。

 難攻の17番をパーで収め「勝つチャンスがあった」最終ホールを迎えた時点で、マシューとの差は2ストローク。18番パー4で最低でもバーディが必要な状況となっていた。しかしまたしても勝利の女神はクリーマーに微笑まない。ティーショットを曲げてグラスバンカーに打ち込み万事休す。さらにピンを狙ったサードショットはグリーンをはるかにオーバーし、クラブハウスの前へ。痛恨のダブルボギーでマシューに逃げ切り勝ちを許してしまった。

 結局クリーマーは宮里と同じ通算1オーバー3位タイでフィニッシュ。「今日はうまくプレーしていたけれど、18番のティーショットが全てでした。でもこの結果は胸を張って受け入れられます」。

 喜怒哀楽を表に出し、常に攻めの姿勢を貫いた今大会のクリーマー。またしてもメジャータイトルを得られなかったが、近いうちにその目標が達成できることを感じさせる最終日の戦いぶりだった。来季のツアー競技数が減少することが確実な今、クリーマーのようなスーパーヒロインの活躍は不可欠。この悔しさを次戦以降にぶつけ、大暴れしてもらいたい。

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