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タイガーキラーのY・E・ヤン、アジア人初のメジャー制覇!!

 メジャー大会で逆転を許したことのないタイガー・ウッズ(米)を撃破し、アジア人初の栄冠を手にしたのは37歳の韓国人、Y・E・ヤンだった。

 今季最後のメジャー、第91回 全米プロゴルフ選手権(ミネソタ州、ハゼルティン・ナショナルGC)最終ラウンド。3日目にトップに立てば無敵を誇っていたタイガーに2打差の2位タイからスタートしたヤンは、前半をイーブンパーと静かな立ち上がり。ハーフターン後も13番までスコアカード通りのプレーが続いていた。しかし、迎えた1オン可能な352ヤードの短い14番パー4。ティーショットをグリーン近くのラフまで運んだヤンは、緩やかなスイングで2打目を放つとそのままカップインするスーパーショットを披露。このホールをイーグルとし、前半でスコアを崩していたタイガーをついに逆転した。

 その後もパットが安定しない世界最強の男を相手にヤンは堅実なゴルフを続け、最終18番をバーディで締めくくり力強くガッツポーズ。これまでの苦労がむくわれる瞬間だった。「ボクはいいゴルフをしていたと思う。ただ、残念なことにパットが入らなかった」とタイガーは悔しがったが、最後は「ヤンは素晴らしかった。今日は彼がミスショットをするとは考えられなかったね。とても楽しい戦いだったよ」と笑顔でヤンの勝利を称えた。

 大会No.1の正確無比なショットで不敗神話を打ち破ったヤンだが、タイガーとのマッチレースを制したのはこれが初めてではなかった。それは2006年に行われた欧州ツアーのHSBCチャンピオンズ。最終日を単独2位で迎えたヤンは、序盤からのバーディラッシュでタイガーの猛チャージを退け逆転優勝を飾っている。今大会でもその時の“いいイメージ”を持ちながら戦い、最高の結果を手に入れた。

 日本国内でもアジア人初のメジャー制覇にわいているが、タイガーはこのような状況を前から予期していたと言う。「アジアからメジャーチャンピオンが出るのは時間の問題だった。かつてジャンボ(尾崎将司)やイサオ(青木功)らが惜しいところまで行っていたからね」と歴代の名プレーヤーを引き合いに出し、ヤンの優勝にも驚いていないことを明かしている。

 片山晋呉、今田竜二の両エースが予選落ちに終わり、17歳の石川遼と藤田寛之の56位タイが最高だった日本勢もヤンの快挙に刺激されたはず。来年のメジャー大会では、日本人選手がカップを掲げる姿をぜひ見たいものだ。

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