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好調をキープする藍、賞金女王へ突き進む

 宮里藍が7試合連続ベスト10フィニッシュと好調を持続している。

 米女子ツアー、サムソン・ワールド選手権は賞金ランク上位選手を中心に20人の精鋭のみが出場できるトーナメントだ。エビアン・マスターズで悲願の初優勝を飾った後、宮里は同ランクの上位をキープしており今大会の出場権を獲得。今回も好成績の要因である「目の前の1打に集中すること」という目標通りのプレーを披露し、優勝争いを演じた。

 通算12アンダー単独3位で第3ラウンドを終えると、最終ラウンドも周囲のスコアに惑わされることなく自分のゴルフに集中して突き進む。その気持ちが良い方向に進み、中盤スコアを伸ばし1打リードして最終18番パー5へ。だが、「良いライでレイアップは考えなかった」と言うフェアウェイからの2打目が無情にも池へ入った。痛恨のボギーを叩き、優勝したナ・エン・チョイ(韓)と1打差の単独2位。プレーオフに残ることはできなかった。

 18番の場面については、「(優勝争いの)状況は分かっていました。難易度の高いショットだと理解し決断しました」とコメント。攻めてバーディを獲りに行った末での結果と考え「ぜんぜん後悔はしていない」。

 舞台となったカリフォルニア州サンディエゴのトリーパインズGCは男子の全米オープンも開催された名門コース。「ラフに入れてしまえばすごい難しいですし、上は(スコアが)伸びていますけど、下と上とですごい差があるので、やっぱりそういうコースだったと思います」。勝ち星を逃したことよりも、通算15アンダーをマークしたことが自信につながっている様子だった。

 07年後半にスランプに陥った宮里。その大きな要因としては、いろいろなことに挑戦している内に自分のスイングを見失ったことが挙げられる。だが、「自分のやるべきことは全部やったという感じだったので、最後もイチかバチかではあったんですけど、勝負どころで勝負に出た」と今回振り返ったように、現在は自分のゴルフに徹し、できることを最後までやり通す意志の強さが伝わってくる。

 そして宮里は今大会の単独2位でベスト10入りの記録が7試合に。賞金ランクは2位に浮上し、同ランク首位の申智愛(韓)と15万ドル(約1,360万円)強の差に縮めた。米女子ツアーで岡本綾子以来となる22年ぶりの日本人の賞金女王を視界にとらえている。

 今度優勝争いに加わり、最終日に攻めるかレイアップするか決断しなければならない状況が訪れたとき、宮里はどちらの選択を下すのだろうか。スランプを乗り越えた今季は精神的な強さを感じさせているだけに、今回の敗戦を教訓にどのようなプレーを見せてくれるのか楽しみだ。

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