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宮里美香 10代最後の大会で最年少公式戦Vならず

 日米通じて初のツアー勝利、史上最年少での公式戦制覇に挑んだ宮里美香だったが、10代最後の大会はホロ苦い幕となった。

 女子ゴルファーNo.1を決める国内女子ツアーの公式戦、日本女子オープンゴルフ選手権競技(千葉・我孫子GC)。第1ラウンドから5アンダー67の好スコアをマークし2位タイにつけた宮里は、大雨に見舞われた第2ラウンドも安定したプレーで、通算9アンダーでトーナメントをリード。決勝ラウンドに入っても独り、二桁アンダーの通算11アンダーで後続に4打差をつけ、最終ラウンドを迎えることとなった。

 アマチュア時代の宮里の成績は素晴らしいの一言につきる。14歳の中学生で臨んだ2004年の日本女子アマで史上最年少優勝。2006年には世界ジュニアのタイトルを手にするなど、獲得したタイトルは数知れず。またナショナルメンバーの一員として、日の丸を背負っての海外遠征も多く経験した。その後日本のプロテストは受けず、2008年6月、単身渡米を決意する。

 フロリダにあるIMGアカデミーでトレーニングを始め、わずか半年後の米女子ツアー最終予選会で12位に入って今季米ツアーの出場権を獲得。ルーキーの今年は、これまで19試合に出場し、トップ10フィニッシュが3回、賞金ランキングは277,631ドル(約2,450万円)を稼いで43位。そんな中、主催者特別承認者の枠で出場した日本最高峰の戦いで、願ってもないプロ初優勝のチャンスがやってきたのだ。

 前日までの雨も止み、汗ばむくらいの暑さとなった最終日。ドライビングレンジで入念にショットの練習をし、アプローチ、バンカー、パッティング練習をキャディとこなす宮里は終始笑顔。本人も第3ラウンドを終え「(優勝の)プレッシャーはまったくない」と話していた。

 だが、スタートから宮里のプレーはそれまでとは違っていた。「自分では緊張しているつもりはなかったがショットが思うようにいかず、緊張しているのかな? と感じた」とラウンド後に本人が話した通り、前日はバーディを奪った1番ロングホールからティーショットがブレ、2打目はアイアンショットを余儀なくされてパーセーブならず。2番パー4でもセカンドショットがグリーンをとらえられず、寄らず入らずの連続ボギー。3番もティーショットが左のラフ。出し切れずに距離を残してボギーと、見えないプレッシャーに押しつぶされた。優勝争いをできない最終日、最終組ほど悲しいものはなく、最終組につくギャラリーの数もみるみる減っていった。

 しかし、そんな中でも沢山の声援を受けた宮里は「大勢のギャラリーの方が頑張れって言ってくれて、途中、泣きそうになった。今まであんなに大勢の方に応援していただいたことはなかった」とあらためてファンの大切さを認識した。結局、後半も1つのバーディも奪えないままあっと言う間に18ホールが終了したが、日本ツアーを経ず、独り米ツアーで戦っていた宮里が、本当の意味での声援のありがたみを感じられたのは、大きな収穫だと言えよう。

 大会は宋ボベ(韓)と横峯さくらのプレーオフの末、宋が優勝。宮里は6打差の6位タイで終戦となった。10月10日に20歳の誕生日を迎える宮里。最終日の16,000人を超える大ギャラリーの中、最後に笑顔で18番グリーンにあがることはできなかったが、「10代最後にいい経験ができて幸せだなと思います。ショットの調子も上がってきているので頑張ります」と、既にその目は次の試合を見据えていた。

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