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開幕も間近! 今季のメジャーを100倍楽しむ方法

 劇的な勝利で日本代表が2連覇を果たしたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の興奮が記憶に残る中、今週末には2009年のメジャーリーグが開幕する。例年同様、エキサイティングな展開が期待できる今シーズン。多くの見どころの中から、特に注目すべき点5つをリストアップしてみた。

1.大型補強に新球場…相変わらず話題豊富なヤンキース

 昨年、ポストシーズン進出が13年連続で途絶え、ニューヨーク・ヤンキースが今季にかける意気込みは半端でない。弱体化が進んでいた先発投手陣は、左腕のCC.サバシア(前ミルウォーキー・ブリュワーズ)、右腕A.J.バーネット(前トロント・ブルージェイズ)とエース級2人の獲得に成功。過去2年は故障に泣いたエース王建民が完全復活し、ベテランのアンディ・ペティット、若手ジョバ・チェンバレンも存在感を示すことになれば、投手陣はかなり強力となる。

 打線に目を向けると、アレックス・ロドリゲス三塁手の故障欠場は誤算。しかし、大砲マーク・テシェイラ一塁手(前ロサンゼルス・エンゼルス)の加入は打線に厚みをもたらすだけでなく、一塁の守備面でも著しいレベルアップが図れる。ロドリゲスが復帰すれば、中軸の破壊力はリーグ最高レベル。今オフの大型補強には4億ドル(約390億円)以上を費やしたものの、新スタジアムが毎試合のようにチケット完売となるのは確実で、メジャー各球団にも影響を及ぼしている世界的な不況も、ヤンキースにだけは無関係である。

 一方、宿敵ボストン・レッドソックスは、ロサンゼルス・ドジャースの元エース右腕ブラッド・ペニー投手の獲得で先発陣がレベルアップ。そのほかに大掛かりな補強はないが、元々の戦力が充実しており、ヤンキースの「世界一」奪回には大きな壁となって立ちはだかるだろう。

2.WBC戦士で注目したいのは城島と福留

 決勝戦を除けば、WBCでの城島健司捕手(シアトル・マリナーズ)は、その打棒が復活したという印象を受けた。この好調をメジャーのシーズンでも維持できれば、先発マスクの座を失うことは考えにくい。チームの左腕エース、エリック・ベタード投手との相性が悪いことは心配な点だが、WBCのプレーを見る限り、城島の復活は期待できそうだ。

 その一方で、福留孝介外野手(シカゴ・カブス)は心配だ。ひとまずカブスでの出場機会は約束されていると言われるが、WBCでは不振が続き、決勝ではスタメンを外れた。カブスは今オフ、正右翼手として巧打者ミルトン・ブラッドリー外野手を獲得したため、福留は開幕から打撃で貢献できないと、センターで併用される予定の右打者リード・ジョンソン外野手に先発の座を奪われるということにもなりかねない。福留にとっては開幕10~15試合は、今シーズンの命運がかかっていると言えよう。

3.例年以上に注目度が増したAロッド

 今年2月、過去のステロイド使用を告白し、全米のスポーツ界に衝撃を与えたAロッドことアレックス・ロドリゲス(ヤンキース)。ステロイド以外でも、離婚やマドンナとの交際報道など、昨年からフィールド外で話題になることが増えている。股関節の手術を受けたこともあり、今季は開幕からしばらく欠場するが、復帰後に相手に脅威を与える打撃を披露できるかに注目。もしも不振に陥ることになれば、薬物問題もあり、チーム内外から激しい批判を浴びることが予想される。

4.レイズに続く“シンデレラチーム”となりそうなのは?

 昨年、誰もが予想できなかったタンパベイ・レイズのア・リーグ制覇。今季、そんな“シンデレラチーム”となりそうなチームとしては、川上憲伸、デレク・ロウ、ハビエル・バスケスの加入で先発投手陣がレベルアップしたアトランタ・ブレーブスを挙げたい。かつて1991年から14年連続で地区制覇(ストでシーズンが打ち切られた94年を除く)を成し遂げた原動力は、安定感抜群の先発陣だった。

 そんな栄光も今は過去のものとなり、ここ3年はフィラデルフィア・フィリーズ、ニューヨーク・メッツという同じナ・リーグ東地区の2強には差を開けられているブレーブス。今季の打線は決して強力でないが、新加入の3人に成長株ジェイアー・ジャージェンス投手を加えた先発ローテは大きな強み。ここ数年は、2006年のデトロイト・タイガース、昨年のレイズなどが投手陣に引っ張られてワールドシリーズ進出を果たした。今年のブレーブスは、多くのファンを驚かせる可能性が感じられる。

5.注目の激戦地区は?

 ワールドシリーズ王者フィリーズが在籍するナ・リーグ東地区を挙げたい。フィリーズと宿敵メッツによる優勝争いが予想されるが、“シンデレラチーム”の候補としても挙げたブレーブス、さらにはヘインリー・ラミレス遊撃手ら活きのいい若手が多く、大化けする可能性を秘めるフロリダ・マーリンズは台風の目になり得る。フィリーズとメッツがスロースタートとなるようだと、夏場まで4チームによる混戦が続くことは十分に考えられる。

 なお、そのほかに注目しておきたいトピックは以下の通り。

・注目したい若手:B.J.アップトン外野手(レイズ)、ジョーイ・ボット一塁手(シンシナティ・レッズ)

・注目したいベテラン:ケン・グリフィーJr.外野手(マリナーズ)、ランディ・ジョンソン投手(サンフランシスコ・ジャイアンツ)

・“ゴジラ”松井秀の復活なるか?

・先発ローテ定着、活躍が期待される“ルーキー”川上と上原

・カブス、101年ぶりの頂点を手にできるか?

・2連覇を目指すフィリーズの戦いぶり

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