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メジャーリーグ コラム 日本人メジャーリーガー応援宣言!

後輩たちに負けるか! メジャーを盛り上げるPL出身コンビ(1/2)

 日本人メジャーリーガーの活躍を応援し、メジャーをさらに楽しむためのコラム「日本人メジャーリーガー応援宣言!」。今回は、好調のチームにあって1番打者に定着し、快打を連発している福留孝介外野手(シカゴ・カブス)と、そして日米通算2000本安打まで目前に迫った松井稼頭央二塁手(ヒューストン・アストロズ)について取り上げることにしよう。

 不調に終わった6月から一転、3割を超える月間打率をたたき出した7月の福留。昨シーズンは、後半戦に入って急失速しただけに、今季は勝負どころで自らの真価を発揮し続けたいところだ。そして松井稼も大きな節目となる、日米通算2000本安打へのカウントダウンが始まっている。自らの記録達成と、そしてチームの勝利を目指して、息の抜けない8月を過ごすことになりそうだ。

 メジャーリーグについて学術的な研究活動を行う「ベースボール・カレッジ」は夏休みの真っ最中だ。学生たちはそれぞれの故郷に戻り、思い思いの時間を過ごしている。ある独立球団でインターンを開始したゴードンは、自らの母校を訪れているようだが…。

後輩たちには負けられない! 後半戦を盛り上げるPL出身コンビ

ティム(独立リーグの選手)「ここがお前の卒業したハイスクールか、良いところじゃないか。野球部の設備も充実してるしな」

ゴードン(学生)「僕の母校は、有名な選手をたくさん輩出しているんだ。でも、どうして僕の出身校でコーチになりたいの?」

ティム「俺は成績不振で、チームをクビになってしまった。今季はもう、俺を雇ってくれるチームは見つからないだろう。だからこの学校でコーチとして仕事をしながら、来季のメジャー入りを目指してトレーニングに励みたいのさ」

ゴードン「どうして自分の母校には行かないのさ」

ティム「フフフ、学生の頃、監督とけんかしてチームを飛び出したからな」

ゴードン「君は、どこへ行ってもトラブルばかり起しているんだね。あ、彼がこの学校の監督であるミスター・ジョンソン。こちらがティムです」

ジョンソン(野球部監督)「私が、監督のジョンソンだ。うちは高校球界を代表する名門なんだよ。高校生の頃にしっかり技術を身に付けることはとても大事だから、しっかり指導してくれたまえ」

ゴードン「日本の野球選手が、攻守にわたってレベルの高いプレーを続けられるのも、高校生の頃から厳しい練習を積んでいるからですからね。メジャーで活躍している選手たちも、高校時代から大物として鳴らした選手が多いと聞いています」

 日本では間もなく、夏の全国高校野球選手権大会が始まる。メジャーリーガーとして不動の地位を確立した松井秀喜外野手(ニューヨーク・ヤンキース)や松坂大輔投手(ボストン・レッドソックス)らも、甲子園のスターとして多くのドラマティックな場面を見せてくれた。勝っても涙、負けても涙という、日本の高校野球のような盛り上がりは、アメリカでは観ることができない。真夏に炎天下の中、過酷な試合を連日行うことについては今でも批判が多いが、高校生の頃から厳しい練習や試合を経験することが、日本野球のレベルを支えていることだけは間違いないだろう。

 そんな高校野球の中でも、屈指の名門として知られているのが大阪府のPL学園高校だ。PL学園は、大阪府大会の決勝で関大北陽高校を破り、5年ぶりの出場を決めた。清原和博氏(元西武ほか)や、メジャーでもプレーした桑田真澄氏(元巨人、ピッツバーグ・パイレーツ)の「KKコンビ」をはじめ、プロ野球選手を数多く輩出していることでも知られている。現役のメジャーとして活躍している福留と松井稼も、PL学園で野球の基礎をしっかりとたたき込まれ、現在のような大選手としての足がかりをつかんだ。後輩達が全国制覇を目指して頑張っているのに、先輩としては負けるわけにいかない。夢の「世界一」目指して、勝負の8月を迎えたと言うところだ。

リードオフマンで巻き返し! 好調カブス引っ張る福留

 まず福留は、6月の月間打率が.169と絶不調。今季もこのまま、尻すぼみの成績になっていくのかと思われた。だが、7月に入って1番打者として起用されるようになると息を吹き返し始めた。7月の月間打率は.307と、リードオフマンとしても合格点の数字をマークすることに成功。特に30日に行われたアストロズ戦では3安打4打点と、高校の先輩である松井稼を前に大爆発を見せた。またオールスター明けの成績も打率.373と、後半戦に弱いという2008年シーズンの印象を確実に払拭しつつある。8月最初の試合となった1日のフロリダ・マーリンズ戦ではヒット1本に終わったものの、3つのフォアボールを選んで出塁を果たすなど、まずは文句のつけようがない活躍ぶりだ。

 右投手専門の打者として起用されることがほとんどの福留だが、この活躍ぶりには指揮官のルー・ピネラ監督も考え方を改めることになりそうだ。2日付の地元紙『シカゴ・サンタイムズ』では、リード・ジョンソン外野手が故障者リスト入りしたことを踏まえて、福留がサウスポーの先発する試合でもスタメン起用されるケースが増えるかもしれない、と報じた。チーム事情とはいえ、右投手用の「パートタイマー」からフルタイムの仕事を与えられるまで信頼が回復しつつあることが示唆されたが、2日のマーリンズ戦では右投手が先発したにもかからず、福留は休養のためスタメン落ち。代打で途中出場を果たしたものの、この日はノーヒットに終わっている。またチームはいったんリードを奪いながら、結局は逆転サヨナラ負け。宿命のライバルでもあるセントルイス・カージナルスから、ナ・リーグ中地区首位の座を奪い返すことに失敗した。だがカージナルスとはシーズンの終盤まで、激しい地区優勝争いが繰り広げられることになるだろう。「切り込み隊長」としての福留の重要性は、今後もますます増していくことになりそうだ。

その2へ続く>>

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