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メジャーリーグ コラム 日本人メジャーリーガー応援宣言!

好調な松井秀はひざの不安抱え終盤戦へ、若武者・田沢は「救世主」となるか(1/2)

 日本人メジャーリーガーの活躍を応援し、メジャーをさらに楽しむためのコラム「日本人メジャーリーガー応援宣言!」。今回は、好調のチームにあって打撃を取り戻してきた松井秀喜外野手(ニューヨーク・ヤンキース)を中心に取り上げることにしよう。

 左ひざに不安を抱えながらも、勝負強さを取り戻してきた松井。宿敵ボストン・レッドソックスに4連勝してア・リーグ東地区の首位を独走するヤンキースの中でも、今では欠かせない存在となっている。今季が契約最終年という中で、これからの終盤戦は重要な時期になるが、良いムードを持続したままプレーオフを迎えたいところだ。一方、待望のデビューを果たしたレッドソックスのルーキー田沢純一投手は、早くもメジャー初勝利を手にした。苦しい戦いが続くチームの新たな救世主となることができるだろうか。

パワー取り戻したゴジラ、8月好調もひざの腫れ

 メジャーリーグについて学術的な研究活動を行う「ベースボール・カレッジ」は夏休みの真っ只中だ。学生たちはそれぞれの故郷に戻り、思い思いの時間を過ごしている。ライアンは、日本食レストランでアルバイトを続けているようだ。

ライアン(学生)「コージサン、コンニチハ。ヨロシクオネガイシマース!」

コージ(日本料理店店長)「ライアン、こちらこそよろしく。日本語が上手くなったね」

ライアン「アリガトゴザイマース! 日本語ももちろんですが、日本食の作り方も早く覚えたいですね」

コージ「料理を作るのはまだちょっと早いかな。野菜を切ったりする地味な仕事が、きちんとできるようにならないとね。『ローマは1日にしてならず』だよ」

ライアン「ワカリマシタ! シェフへの道のりは厳しいね」

ヨウコ(ウェイトレス)「はぁ、ため息が出るわ…」

ライアン「ヨウコさん、ドウシマシタ? 具合でも悪いんですか」

ヨウコ「そうじゃないわ。応援しているレッドソックスが、ヤンキースにすっかり引き離されてしまったんですもの。もうガックリよ」

ライアン「ヤンキースは、ほんと8月に入って絶好調だからなぁ。ゴジラのバットも、快音を響かせていますよね」

 ヤンキースはオールスター明け以降、23勝7敗(現地8月16日時点)と快進撃を続けている。8月に入ってからは、まだ3敗のみと圧倒的な強さだ。後半戦のこれまでのハイライトは、6日から行われた宿敵レッドソックスとの4連戦になるだろう。前半戦で8連敗を喫したレッドソックスを本拠地ヤンキー・スタジアムでたたきのめしたのだ。これまでのうっぷんを晴らすかのような4タテに、新球場移転後はややおとなしくなっていたブロンクスのファンも久々に熱くなった。

 松井はそのヤンキース中で、勝利へ大きく貢献している。6日に行われたレッドソックス戦では、3打点をたたき出して勝利をぐいっと引き寄せるなど4試合中3試合でヒットを放った。また11日のトロント・ブルージェイズ戦では、同点の17号ソロを放ち、味方の逆転勝利へつなげると、敵地セーフコ・フィールドで行われた13日のマリナーズ戦でも、1試合2本の本塁打を放つなど、4安打5打点の大爆発を見せた。ちなみに、松井が複数本塁打を放ったのは、メジャーではこれが4度目。意外に少ない回数ではあるが、それだけ今が、絶好調の証拠だとも言えるだろう。

 8月の月間成績はここまで打率.308、4本塁打、11打点と、中軸打者としても、文句なしの成績だ。また注目すべきは、今季これまで放っている19本塁打のうち、10本を左投手から打っているというデータだろう。対左投手から打ったヒットは今季25本だから、驚くべき「本塁打率」だ。打点を見ても、今季58打点中32打点がサウスポー相手にたたき出したものであり、松井に対しては左投手をぶつけるという作戦が通用しないことになる。対戦チームの監督からみれば、ゴジラは嫌な存在になるだろう。

 今季は、ひざの不安もあるため指名打者に専念している松井としては、守備への「未練」も残っているだろうが、この数字を見る限りでは、やはり試合中に打席に専念していることが素晴らしい効果を挙げている、というしかないだろう。ヤンキースの公式ウェブサイトでも「マツイがフルタイムのDHとして好調」と伝えている。

 好調を取り戻してきた時期に、いきなり心配なニュースが飛び込んできた。15日から試合を欠場している松井だが、昨年手術した左ひざが腫れたため、先日試合中に水を抜く治療を受けたという。ここにきてしばらく戦列を離れる可能性が出てきた。数試合の欠場ならば問題ないが、長引くようならばチームにとっても、そして松井自身とっても大きな痛手となることは確実だ。

「ヤンキース愛」を貫きたい松井にとっては、契約最終年の今季に大活躍を見せて、来季以降もピンストライプのユニフォームへ袖を通したい。だが、「爆弾」を抱えるひざが、言うことをきかないようでは、チームとしても再契約をためらうことは当然だろう。メジャーリーグ関連のウェブサイトでも「終盤戦の活躍に関わらずヤンキースはマツイと新たに契約すべきではない」という厳しい意見もある。シーズン終盤、そしてプレーオフでの活躍で雑音を跳ね返したいだけに、けがの不安を早く跳ね飛ばしていきたいところだ。

その2へ続く>>

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