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メジャーリーグ コラム 日本人メジャーリーガー応援宣言!

松井秀&黒田は世界一へ挑戦、松坂は「秘密兵器」のまま終戦(1/2)

 日本人メジャーリーガーの活躍を応援し、メジャーをさらに楽しむためのコラム日本人メジャーリーガー応援宣言!」。今回は、松井秀喜外野手(ニューヨーク・ヤンキース)や黒田博樹投手(ロサンゼルス・ドジャース)、松坂大輔投手(ボストン・レッドソックス)らを中心に、プレーオフへと駒を進めた日本人選手たちの足取りを振り返りながら、リーグ優勝への行方を大胆予想してみることにしよう。

 2年ぶりのプレーオフ出場となった松井は、ミネソタ・ツインズとの地区シリーズに臨み、初戦でプレーオフ1号アーチを放つなど3連勝を飾ったチームにあって存在感を見せた。ア・リーグ優勝決定シリーズでは、レッドソックスを破ったロサンゼルス・エンゼルスと雌雄を決することになるが、ゴジラの一振りが6年ぶりワールドシリーズ出場へのカギを握ることになりそうだ。また地区シリーズの登録から漏れた黒田だが、ナ・リーグ優勝決定シリーズでは出場が期待されている。波に乗るチームに乗り遅れず、昨年同様の好投を見せたい。一方、松坂はリリーフへと回りながらも、結局一度の登板も機会もなく不本意な「終戦」となっている。

 メジャーリーグについて学術的な研究活動を行う「ベースボール・カレッジ」では、秋学期の授業が行われている。人気教授であるポスト教授の「プレーオフ展望」講座では、今季のポストシーズンの戦いぶりが熱く議論されているようだ。

まさかの3連敗、松坂ら日本人トリオ衝撃の終戦

ポスト教授「諸君、待ちに待ったプレーオフが遂に火蓋を切ったな。しかし、レッドソックスがこんなにあっさりと敗れてしまうとは思わなかったね」

テリー(学生)「ホントですね。エンゼルスは強豪ですが、過去のプレーオフではレッドソックスがエンゼルスを圧倒してきました。それがスィープを喫してしまったわけですからね」

ホルへ(学生)「連敗で迎えたシリーズ第3戦は、本拠地フェンウェイ・パークに戻り、終盤までエンゼルスをリードしていました。それが守護神ジョナサン・パペルボン投手が打ち込まれて、まさかの大逆転負けを喫してしまうなんて! レッドソックスにとっては、まさに悪夢の瞬間でした」

ハービー(学生)「”野球は2アウトから”と言われますが、9回2死、しかもパペルボンに2ストライクと追い込まれては、さすがのエンゼルスもほとんどあきらめていたのではないでしょうか。あの奇跡的な逆転劇は、熱狂的なレッドソックスファンにとってもトラウマになりそうな悲劇でしたね」

ポスト教授「勝ちに不思議の勝ちあり、というわけだな。だが、それを成し遂げることができたのはやはり、エンゼルスというチームに底力があったからだろう。特に打線の集中力が素晴らしいね。現時点では、エンゼルスがワールドシリーズ制覇へもっとも近いチームであると言っても過言ではないだろう」

テリー「それにしても、Dice-K(=松坂の愛称)を一度も使わないままシーズンが終わってしまうなんてがっかりだよ」

 シーズン終盤に復活を遂げた松坂だったが、結局は先発ローテーションに残ることができず。指揮官のテリー・フランコナ監督は、松坂を不慣れなブルペンに置いて起用することにした。メジャーリーグの公式サイトでも「ローテから外れたマツザカは一生懸命に調整して、ブルペンから出動する準備を整えた」と報道していたが、だが、チームのピンチにDice-Kが登板し、エンゼルスの誇る強力打線を打ち取る、という場面は、一度も実現することがなく終わっている。チームメイトの岡島秀樹、斎藤隆の両投手は、共にリリーフ登板の機会があったものの、「即席リリーフ」の松坂では、やはり首脳陣から信頼を得ることができなかったのであろうか。

 昨年はフィラデルフィア・フィリーズの一員としてワールドシリーズに出場するも、プレーの機会がなく終わった田口壮外野手(現シカゴ・カブス)は「”秘密兵器”は、秘密のまま終わってしまいました」と冗談めかして話していた。松坂もレッドソックスの「秘密兵器」であったことは確かだが、田口とは違い、チームが敗れてしまった点が大きく異なる。いずれにしても、プレーオフで1球も投げることができない、寂しいシーズン終幕となってしまったことは確かだ。今季はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本の連覇に貢献するも、以降はこれと言った見せ場もほとんど作ることができなかった松坂。メジャー3年目は、残念ながら最悪のシーズンであったと結論付けるしかない。

 まさかの大乱調で、チームを敗戦へ導いてしまったパペルボンは「俺はオフの間に、このシーンを繰り返し見るだろう。それを来季へのモチベーションとする」と巻き返しを誓っていたが、それは松坂とて同じことだ。このまま終わって良い訳がない。パペルボン同様、オフにはしっかり身体の手入れを行い、最高のコンディションで開幕を迎えることが絶対条件となるだろう。

その2へ続く>>

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