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コンフェデレーションズカップ2009 @南アフリカ

コンフェデレーションズカップ2009 南アフリカ

6月28日(日曜日)

ヨハネスブルクのダウンタウン

写真:栗原正夫

 決勝前の時間を利用して、再びヨハネスブルクのダウンタウンへ。日曜日の午前中ということで、人の数は平日に比べ少ない様子。「世界で最も危ない都市」と簡単に言い切ることはできないが、部分的には荒廃した地域がみられ、中心部には抜けがら状態の空きビルも目立つ。まるでゴーストタウン化しているようだ。


ヨハネスブルク駅

 ついに禁断だったヨハネスブルクの駅に潜入。バスターミナルと鉄道駅が一緒になっており、第一印象は思ったより、洗練されているという感じ。駐車場に車を入れ、コートの内側にカメラを忍ばせ、中に入って2階でパチリとシャッターを切る。
アジア人ということで、どうしてもその場で浮いてしまうようで、周囲の視線が痛い。ただし、駅構内には複数の監視カメラが設置されているほか、警備員の姿も目立ち、危険な目に遭うようなことはなかった。
そして、次に向かったカールトン・センターでは、展望台へ。わずか2時間強の取材だったが、何ともいえない疲労感が残った。


クロージングセレモニー

写真:栗原正夫

 アメリカ対ブラジルの決勝をもって、コンフェデレーションズカップも無事に全日程を終了。治安や交通など、様々な面で大会の運営が不安視されていたが、大きな事件が起きることはなかった(ブラジルやエジプトが宿泊施設で窃盗の被害に遭うなどといったことはあったが…)。
エリス・パークでの決勝の前には、クロージングセレモニーが行なわれ、会場には5万2291人が集まった。ちなみに、開幕直後には空席が目立ったものの、ブラッター会長の呼びかけでチケットの無料配布などが行なわれた結果、全16試合で58万4894人の観客を動員。前回ドイツ大会の60万3106人には及ばなかったが、2001年の日韓大会を上回り、3番目に多い集客を記録することになった。


ブラジルが優勝

 最後はブラジルがアメリカを振り切り、3対2と逆転勝ち。前半に2点のビハインドを背負った時点では、勝機は薄いかに思われたが、ルイス・ファビアーノのゴール嗅覚とルシオのヘッドで3点。
アメリカはブラジルのお株を奪う見事なカウンターから2点をリードし、その後もチャンスを得たが、3点目を奪えなかったのが響いた。
MVPはカカ、ゴールデンボールには5得点のルイス・ファビアーノが輝いた。

また、ラステンバーグでの3決では、バファナ・バファナ(南アの愛称)がスペイン相手に再び健闘を見せたが、わずかに及ばず2対3で敗れた。それでも、初戦のイラク戦を見た時点では、バファナ・バファナのその戦いぶりが大いに心配になったものの、この躍進は2010年に向けて貴重な経験となったはずだ。

それにしても、13日にヨハネスブルクに入り2週間とちょっと何事もなく過ごせるとは、南アに来る前には想像もしていなかった。
今日はこれからケープタウン、そのあとはポートエリザベスに向かい、僕の南ア滞在はもう少し続く。テーブルマウンテンに喜望峰は絶景という噂だし、アドゥ国立公園では再び刺激的なサファリが楽しめそうな気がする。

南アフリカを人に例えるなら、少しトゲがあるが、入り込むと懐が深い人といったところか。もちろん礼儀(油断)は怠れないが、丁寧に接すれば(慎重に行動すれば)、より魅力的な部分が見えてくる。
誰にでも、どこにでも長所と短所は付き物だ。南アに来て、改めてそんなことを考えさせられた気がする。

著者プロフィール ・ 記事協力

栗原正夫(くりはら まさお)
1974年6月11日生まれ。Jリーグ、日本代表を取材しつつ、海外とのネットワークを生かしコーディネート業務をこなす。現在はサッカーベストシーン(コスミック出版)や『GOAL.COM』を中心に寄稿。コンフェデ杯の取材は2003年(フランス)、2005年(ドイツ)に次いで3度目。趣味はリゾート巡りと映画鑑賞。海外取材も積極的に行ない、アジア、欧州を中心に取材訪問国は40カ国を超えるが、アフリカ上陸は今回が初めて。

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