ドリームチーム特集 - MSNスポーツ

NBA専門誌『HOOP』×MSNスポーツでのコラボ企画・バスケットボール王国 アメリカのプライド コンテンツメニュー

バスケットボール発祥の地をご存じだろうか?1892年、アメリカのマサチューセッツ州スプリングフィールドでこのスポーツは生まれた。 約60年後にはプロリーグであるNBAが設立され、1936年のベルリン・オリンピック参加から1992年のバルセロナ五輪まで15大会、アメリカは常に主役だった。ところが、アテネ五輪では銅メダルに終わっている。 世界最強を誇るアメリカ代表が、なぜこのような事態になっているのか?

「屈辱の敗戦…国の誇りを賭けた北京五輪」アメリカ代表の敗因

 アメリカの優位が崩れたのには、数多くの原因がある。一つは、選手たちのリスペクトのなさ。NBAは過密スケジュールで行われているため、オフには休養が欲しいと思うのだろう。マジックやジョーダンがいとわなかったことを、近年の選手は嫌がるようになってしまった。

NBA選手を集めれば勝てると信じる協会は、スター選手を招へいするためにトレーニングキャンプの日程を短くする。そうやって時間が短縮されたために、国際ルールに対応することができず、チームもまとまることはできなくなっていった。

 また近年、大学を飛ばしてNBA入りする選手が増えたのも一因だろう。そのため、ファンダメンタル(基礎)の技術で劣っている選手も多い。一時期、NBA の試合が身体能力に優れた選手ばかりが活躍する、1対1のプレイの試合へと退化してしまったのはそのためだ。国際大会では、チームプレイが必要なのだ。

2000年のシドニー五輪までは、なんとか個人の力で乗り切ることができた。だが、2004年アテネ五輪で、ついに現実を突きつけられることとなる。ロスター自体は見事なものだ。ベテランもいるし、ビッグマンもいる。若い才能もたくさん呼んだ。ところが、準備期間が短かく、ヘッドコーチのラリー・ブラウンが非常に厳格だったことが災いして敗れてしまった。

ブラウンのモットーは、何よりも〝適切に〟プレイすることを重んじる。だから、カーメロ・アンソニー(ナゲッツ)やレブロン・ジェームス(キャバリアーズ)、ドウェイン・ウェイド(ヒート)らの、セルフィッシュ(自分勝手)に見えるプレイに憤った。結果として、ブラウンは大会中に最適なローテーションを見つけ出すことはできなかった。

そして、予選ラウンドでプエルトリコ(なんと73-92)とリトアニアに敗れてしまった。アメリカはプエルトリコの〝ドライブして外でオープンとなった選手にパスを出す〟という戦術をわかっていても抑えることはできなかった。オフェンスでは、3Pシュートがまったく放てなかった。そうなったら、ゾーン・ディフェンスのいいカモだ。決勝トーナメントに移っても、上昇できず、準決勝でアルゼンチンに敗れ、銅メダルに終わった。

それまでの五輪では、2敗しか喫していないアメリカ代表が、1回の大会で3敗。
もはや、アメリカの優位などなくなっていた。

世界選手権では準決勝でギリシャに敗戦。それでも銅メダルを獲得し、選手たちは胸を張った


3か年計画の1年目、2006年の世界選手権は日本で行われた。この時のチームの中心は、ドラフト2003年組のレブロン・ジェームス(真ん中・キャバリアーズ)、カーメロ・アンソニー(左・ナゲッツ)、ドウェイン・ウェイド(右・ヒート)である

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※写真は『HOOP』8月号より

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