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メジャーリーグ ワールドシリーズ2008特集

ワールドシリーズ2008特集

松坂に2年目のジンクスなし、2連覇にかける思い

 2007年にメジャーデビューを果たした、ボストン・レッドソックスの松坂大輔投手は、レギュラーシーズンの成績は15勝12敗と、「ルーキー」としては文句がつけられないものだった。だが、後半戦は思わぬ不振に苦しみ、ファンや首脳陣からの信頼を得たとはいえなかった。

 ポストシーズンに入ってからも本調子に戻ったというわけではなかった松坂だが、それでもワールドシリーズ第3戦ではコロラド・ロッキーズの打線を抑えて勝ち投手になるなど、チームの3年ぶりワールドチャンピオンに貢献。終わってみれば最高の形でシーズンを終えた。

 そして迎えたメジャー2年目のシーズン。松坂は開幕から8連勝を記録するなど、2年目のジンクスを感じさせず結果を出し、今年こそは念願のオールスターゲーム出場を果たすという見方が有力だった。だが、5月のシアトル・マリナーズ戦、イチロー外野手との対決は注目が集まった登板中に肩の痛みを訴えて途中降板。そのまま故障者リストに入り、結局はオールスター出場も逃すなど、やや不本意な前半戦終了となった。後半戦に入っても白星こそ順調にかさねたが、ア・リーグワーストの与四球94をつみ重ねるなど、課題の制球に関しては、いまだ不安定な印象をぬぐい去るまでには至らなかった。

 それでも、野茂英雄投手がロサンゼルス・ドジャース時代の1996、2002、2003年に記録した「16勝」を抜き、日本人メジャーリーガーとしては史上最多のシーズン18勝(3敗)をマークした。防御率は昨年の4.40からア・リーグ3位の2.90と大幅に改善し、メジャーでもトップクラスの仲間入りを果たした。これまでレッドソックスの屋台骨を支えてきた、大ベテランのカート・シリング投手が開幕前から戦線離脱し、エースのジョシュ・ベケット投手も、故障を抱えながら思うように勝ち星を挙げることができない中で、チームを支えた功績はたいへん大きかったと言えるだろう。

 レッドソックスは現地10月1日から開幕するディビジョン・シリーズで、2007年も顔を合わせた西地区優勝のロサンゼルス・エンゼルスと2年連続で対戦することが決まっている。昨年は3連勝と、エンゼルスをまったく相手にせず一蹴したレッドソックスだったが、エンゼルスの守護神フランシスコ・ロドリゲス投手は今年、前人未踏の62セーブと年間記録を達成したこともあり、終盤までもつれた試合展開になればレッドソックスは不利となる可能性が高い。また今年はエンゼルスが勝率で上回り、ホームアドバンテージを奪われた。シリーズが2勝2敗で最終戦を迎えれば、レッドソックスは敵地エンゼル・スタジアムで勝利を勝ち取らねばならない。

 10月3日に敵地で行われる、シリーズ第2戦に先発が予定されている松坂は、絶対に負けることができない重大な状況での登板となることは確実だ。全ての登板試合で勝利をものにすることで、松坂はもうワンランク上のピッチャーへと成功することができるだろう。その先には、2年連続の「世界一」はおのずと見えてくるはずだ。

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