ロサンゼルス・ドジャースは1988年、オークランド・アスレチックスとのワールドシリーズを制し、ロサンゼルス移転後5度目の「世界一」に輝いた。だがそれ以来、20年にわたって栄光から遠ざかる日々が続いている。多くのスター選手を抱えながらも優勝を勝ち取ることはできず、鮮やかだった純白にブルーのユニフォームが、いまやすっかり色あせて見えるようになってしまった。
2008年、ドジャースは名門復活に向けて動き出した。昨年までニューヨーク・ヤンキースを率いていた名将ジョー・トーレ監督を招聘。そして投手陣には、黒田博樹投手が加わった。黒田は、メジャーの野球に戸惑いながらも先発ローテを守り、シーズン9勝をマーク。ルーキーとしては、まずまずの結果を残した。一方、メジャー3年目のシーズンを迎えた斎藤隆投手は、今季もクローザーとして大車輪の活躍を見せていたものの、予期せぬ右ひじの故障で7月に戦線離脱。それでも、懸命のリハビリが実り、シーズン終盤の9月には戦列復帰を果たしている。
また、得点力不足が明らかだった攻撃陣には、7月末のトレード期限ぎりぎりで、ボストン・レッドソックスの主砲だったマニー・ラミレス外野手を獲得。メジャー屈指の勝負強さを誇る一方、奔放な言動でときにトラブルメーカーともなっていたラミレスだが、強烈な個性を放つ彼を加わえたことで、大きな刺激をチームに与えることに成功した。勢いに乗ったドジャースは、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとのデッドヒートを制し、ナ・リーグ西地区の優勝を勝ち取ったのである。
20年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて、まず最初の一歩を踏み出したドジャース。まずポストシーズン最初のディビジョン・シリーズでは、ルー・ピネラ監督率いる中地区王者シカゴ・カブスが、その前に立ちはだかる。1908年以来、「世界一」の栄光から遠ざかっているカブスにとっては、まさに100年ぶりのワールドシリーズ制覇という壮大なテーマが課せられているわけだが、勝敗の大きな鍵を握るのは、やはり福留孝介外野手の復活だろう。
黒田と同様、今季メジャー移籍を果たした福留は、シーズン前半こそカブス快進撃の立役者となり、オールスターにも出場したが、後半戦で急失速。スランプに苦しんでベンチを暖める機会が多くなり、打率.257、10本塁打、58打点という到底満足できない成績でレギュラーシーズンを終えた。しかし、福留が勝負強い打撃を取り戻してくれないことには、チームがプレーオフを勝ち抜くことは難しいだろう。そして黒田、斎藤というドジャースが誇る「日本人コンビ」との対決が、シリーズの勝敗を決するような場面で実現するかもしれない。名門ドジャースと古豪カブス、復活に向けた両チームの戦いは、今始まったばかりだ。
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日本人対決がカギに? ドジャースとカブスの名門激突
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