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メジャーリーグ ワールドシリーズ2008特集

ワールドシリーズ2008特集

リーグ連覇狙う松坂、その前に立ちはだかるは「天敵」岩村

 ボストン・レッドソックスは、ディビジョン・シリーズでア・リーグ最高勝率を誇るロサンゼルス・エンゼルスを3勝1敗と撃破した。しかし、第2戦に先発した松坂大輔投手は、5回3失点で降板。「持病」の制球難が顔をのぞかせ、長いイニングを投げることができなかった。また岡島秀樹投手も、救援登板した3試合いずれも走者を残して交代させられるなど、やや不満の残る内容だった。

 リーグ2連覇を狙うレッドソックス。リーグ・チャンピオンシップシリーズの対戦相手は、東地区王者のタンパベイ・レイズだ。レイズは、ディビジョン・シリーズでも、レギュラーシーズンの勢いそのままにシカゴ・ホワイトソックスを圧倒。中でも、岩村明憲二塁手の攻守にわたる活躍ぶりは、全米の野球ファンにも強い印象を与えている。

 松坂は、敵地トロピカーナ・フィールドで行われるシリーズ初戦で先発することが決まった。いきなり、岩村との日本人対決が実現するが、岩村には過去2年間で、24打数9安打(打率.375)と「カモ」にされている。今年9月の対戦でも、本塁打を打たれたのは記憶に新しい。岩村が打てば、レイズは打線がつながる。逆に抑えることができれば、松坂にとっては白星の可能性がぐっと高まるだろう。

 対する岩村は、松坂以外のレッドソックス投手陣とも相性が良い。第2戦先発のエース右腕ジョシュ・ベケット投手とは通算22打数7安打(打率.318)。今シーズンのレッドソックス戦全体では、打線.319、4本塁打、8打点の活躍を見せている。これまで同様の大暴れを見せたいところだ。

 日本人対決以外でも、両チームの因縁は深い。レギュラーシーズンでは、レイズが10勝8敗と勝ち越したが、そのうち8勝をホームで挙げている。対するレッドソックスもホームで7連勝していたが、首位攻防の「天王山」となった9月8日からの本拠地3連戦では負け越し。舞台をタンパに移して行われた最後の直接対決でも、1勝2敗と負け越している。

 今回はレイズがホームアドバンテージを持っているだけに、もし敵地での序盤2試合で連敗するようなことがあれば、レッドソックスの連覇は幻と消える確率が高いだろう。しかし、ディビジョン・シリーズのように敵地で連勝と言うことになれば、ボストンに戻って「胴上げ」の可能性も高まってくる。初戦のマウンドへ上がる松坂には、大きな責任がかかっていることが分かるだろう。

 もう一つの「お楽しみ」は場外乱闘である。野球なのに乱闘が楽しみとは不謹慎な話だが、6月5日の試合では両チームの激しいバトルが勃発し、マウンド上で派手な殴り合いに発展。プレーオフはいわば「タイトルマッチ」、観客のエキサイト度もレギュラーシーズンとは比較にならない。アメリカで大人気の総合格闘技イベント『UFC』(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)ばりのパンチやタックルの応酬ともなれば、さしもの松坂も“Dice-KO”と相成る可能性が高い。乱闘は血の気の多いチームメイトに任せ、自身はマウンド上での「戦い」に専念したほうがよさそうだ。

 因縁に決着をつけるシリーズの開幕は、現地10月10日。最後にリーグ優勝という栄冠を手にするのはどちらのチームであろうか。

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